日本版REIT定着へ向けて
翻訳者は、日本における不動産投資信託の第一人者である。 保険会社勤務のかたわら、不動産鑑定のノウハウを習得した実務家であり、 単なる学者とは違った視点から翻訳してあり、興味深い。バブル崩壊後、日本の不動産価格は下落したとはいえ、やはり日本経済の根幹は 不動産の資産価値を担保とした銀行融資が中心である。 だからこそ日本の金融技術は欧米に10年は遅れていると言われるのだろう。 日本でもREITが定着して不動産の流動資産化が進めば、日本経済も 直接金融が主体になり、個人投資家の目も厳しくなり、よりクリーンで オープンな企業経営が求められるようになるだろう。
プログレス
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