旅したい気持ちを忘れない。
桂木さんの行った場所はどこもかしこも、会社員が有給で行くような所でないような気がする。 今までこういう行き先は仕事をやめて1年近く世界中をさまよっているバックパッカー限定だとばかり思っていた。 だから有給を取って高い時期に行く人とは決して交わることないと思い込んでいたのに。 だからこそ『リーマン・パッカー』たる存在の驚き。 一番面白いのは桂木さんが一社会人としてまっとうな感覚を持ちながら、ものすごい深夜特急並みの体験をこなしていること。 それも女性だとういうのに! 社会人として毎日電車に揺られながら旅したい気持ちをどう昇華させていくかもまさしくリーマン・パッカーならではの話で、 社会人である私もうんうんうなずいてしまった。 桂木さんが旅先で出会った大学生が、「卒業したら旅ができるのは新婚旅行だけっすよ」みたいなこと言っていた。 そう今あなたがしているような旅はもうできないかもしれない。 でも毎日の生活で熟成させて、かき集めた一週間の休みで行きたいところに行くのも旅である。 私も桂木さんと同じく旅のためにすべてを犠牲にするのではなく、毎日 の仕事も一生懸命がんばってその両輪で進んでいく感覚を大切にしたい。 ちょうどこの本を読み始めてから、ちょっとあきらめかけていたGWの有給を会社に思い切って申請した。 そしてあこがれの『マカオ&台湾5日間』が目の前に来ている! そう桂木さんから勇気をもらわなければ、よいしょ!という気持ちが涌かなかったと思う。 そしてその一日に確実に近づいている毎日までなんだか色づいてくる。
著者の表現力が素晴らしい
人間の表現力は、ここまで磨けるものなんだ。 そういう感想を持ちました。車で3時間、なんていう平凡な出来事も、桂木さんの筆の力にかか れば、楽しい世界に変わってしまいます。 「ジープの価値が最大限に出るようなスリル満点の3時間のドライブ。 ぼこぼこの道の幅はところによって極端に狭く、今にも川に落っこ ちそうだ」 情景も浮かび、私も出掛けたくなりました。
おもしろかったです!
同じ旅行好きサラリーマンとして共感できました。おもしろくて一気に読めると思います。旅行先としてはレアな国のお話が多く、その点でも興味がもてます。
おもしろかったです!
同じ旅行好きサラリーマンとして共感できました。旅行先としてはレア?な国の話が多いので、その点でもおもしろかったです。
本の泉社
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